知識の本棚

読みかけの本でも読んだ本でも読むつもりの本でも、とにかく本棚に仕舞うように調べたことを書き溜める。

今のAIと脳は違う、じゃあ何をもって脳と言えるか

個人的なメモ。
今のディープラーニングニューラルネットを使っているとはいえ、脳を模倣できているとは到底言えない。
じゃあ何をもって脳と言えるか。

飛行機を作るか鳥を調べるか

空を飛ぶためだけなら飛行機を作ることが最善策だけど、鳥を調べたい人にとってはあまり意味がないこと。AIと脳のような関係においてよく用いられる例え話。

どんなことができることがゴールか

  • 脳波の知見を利用できる
  • 精神疾患の再現(コネクトームによる精神疾患の再現)
  • 脳シミュレーター(人が次に何を考えるようになるか、みたいなのがシミュレーションできる)
    • 「シミュレーション心理学」的な
  • 目的の自動生成(強化学習的に言えば、報酬系の自動生成)
  • 個性・性格(協力・裏切り)
  • 「自発的に見える」「意識があるように見える」
    • 哲学的だけど、最近のDARPAとかでも意識があるようにも見える
  • 会話・雑談・感情・感情表現
  • 長期記憶の利用(DQN業界ではホット、DNNでできるようになりそう)

今のDNN、RNNと脳は何が違うか

  • そもそも脳波とかの概念はない
    • ダイナミクス・空間性が考慮されていない(AI的には考慮する必要はないだけ)
    • 空間性を考慮するためには信号伝達の遅延が必要
    • ディレイを取り入れたDNNでfMRI再現とかできるか
  • 目的の自動生成
    • 結局「苦痛なく生きる」という報酬系に対してサブゴールが設定されているだけで、従来の強化学習と変わらない
    • じゃあ多様性を持って目的を設計するにはどうするの?
    • 環境との相互作用で集団行動を身に付けていくとか
  • 学習方法
    • 脳が誤差伝播みたいな学習をしているとは思えないし、DNNの枠組みでは離散時間の学習しかできない
    • 連続時間&局所的な学習でないとおかしい。

注目

  • Brain

Tani Jun - MTRNN
izhikevich - Reinforcement learning with spiking neuron and STDP
Eliasmith - Spaun
The Virtual Brain

  • AI

DQN
NEAT